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―摩咖摩咖を始めるにあたって―

 多治見発の音楽と陶器とカレーのイベント「摩咖摩咖」では、DIY的且つ実験的にイベントを作ることを趣旨とし、

イベンターを介さず、自分たちが関わりたいと思う人に直接声を掛けながら、必要な物は全て自らの手で作りあげていく。

自立し、自尊的に、場と文化を生み出すことに意義を感じています。

 フェスが蔓延する昨今で、新たに音楽イベントを始める必要性は、実はあまり見つけられていません。

けれど、この土地にいる「人」の面白さに気付き、その人たちが「面白い」と感じていることが面白く、

それを結集したらどんなシーンになるのか見てみたいと、この企画が浮かびました。

 岐阜県の東濃に位置し、陶器の産地として栄える「多治見」は、自然が豊かで、生活にも不便はなく、暮らすには十分すぎる町です。

「特筆することはない」と括られそうな地方都市ですが、20年ほど前は、この多治見にも音楽シーンがあり、

意識的に淘汰されなくとも地域に根付くカルチャーは自然に無くなる、という記憶を残して、

ごく普通の“何も困らない都市”になっています。

 しかし、消えたと思い込んでいた音楽と文化の土壌は、暮らす人によって、もう一度掘り起こせるような気がするのです。

6年前、多治見にカレー屋Cafe NEU!が出来たことが一つの転機でした。

ノイズの流れるクセの強い店には、新進気鋭の若手陶芸家、ごく近所に暮らす熱烈な音楽フリーク達、

多治見発の音楽ネットレーベル「Tanukineiri Records」、架空の民族の祭りを開催する集団など、

創造性の溢れる人たちが寄り付くようになり、小さな渦が出来ました。

 店というフィルターを通して、年々、訪れる人の持ち味があぶり出されていくようで、

人にはそれぞれ得意なものと、独自のやれることがあるのだと、互いに気付かせてもらう中、

自然発生的に「摩咖摩咖」の構想が生まれました。

 自分たちが純粋に面白いと思うことだけを集め、アーティストも、カレー屋も、陶芸家もボランティアスタッフも、

このイベントに関わる全ての人がしがらみなく、商業目当てでもなく、自由に楽しめる場を作りたい。

そこがどんな色になるのかは分かりませんが、普段体験できないような「摩訶不思議」な混沌を味わう空間にするべく、2018年11月の開催を目指しています。

「人」という点が線となり、面になる。

摩咖摩咖が、地方発の新たなシーンのほんの一片になれば幸いです。

摩咖摩咖団 一同

摩咖摩咖の前進イベント  土と炎とカレートゥナイト♫ー陶芸家も大集合ー  2018.4.7@CAFE NEU!